母、空港で初めて車椅子を使う【前編】
2025年 09月 17日
8月のソウルについて綴る前に、少し経緯説明させて頂こうと思います。介護とかはまだ関係ないお若い方はスルーして下さい。
猛暑とはいえ8月はお楽しみイベントが頻発であちこち出歩いていた母ですが、膝に水が溜まって痛みが出ていました。
病院で水を抜いたりしましたが前回より回復が遅く、出発1週間前から当日までは私も中止するか考えを巡らす日々でした。
決行すると決めたのは、足以外は元気で本人が楽しみにしていたから。眉のアートメイクを予定していたのです。
80代前半ですからいつ何があっても不思議ではないお年頃。でも安全が担保出来れば海外もまだ行きたいようですし、病院で確認を取ってから出発しました。帰国翌日に行くと先生も看護師さんも「本当に行ったんだ?」と。
先生方からは「この人、お出かけしなくなったらボケちゃうんじゃ…」と言われてるいるそうで。今はだいぶ良くなりまして、来年ハワイに行くためパスポートを更新するのに証明写真をどうしようなんて考えてるようです。
前置きが長くなりました。私も始終様子を見ていないから母の足の調子は図りかねていましたが、現地ではさすがにもう地下鉄やバスは無理と判断。自力歩行は出来ますが、私が手を引くか手すりなどがあれば伝い歩きという状態でした。
行きの空港までは普段どおりに移動しましたが、空港の中は結構移動距離があります。歩くスピードは普段の倍くらいになったので、人にぶつかるのも怖い。チェックインカウンターで車椅子を貸していただけるか聞いてみました。
数分で係員の方がいらして下さり、出国審査もすいっと済ませてANAのラウンジに到着。優先搭乗の時間に合わせてお迎えに行きます、と。
私が車椅子を扱うのは初めてだから大丈夫かな、と不安があったので助かりました。
以前からブログに書いてますが、車椅子で海外旅行を楽しんでいる同僚の方がいたのです(残念ながら退職されました)。マイラーで「3日あればどこにでも行ける!」と豪語するツワモノ。
武勇伝も豊富で「君達より料金安いんだよね〜♪」と旅をエンジョイ。車椅子でも飛行機だとあちこち行ける、と普段から刷り込まれていました。
避難訓練の際に車椅子の方が階段を降りるための道具を皆で使ったりもしましたが、不慣れな人に補助されるって怖いんだなというイメージもあり。慣れている係員の方にお願い出来て良かったです。
ラウンジでは美味しいご飯を頂きトイレまで済ませて。時間になるとお迎えに来て下さり、飛行機の搭乗口ギリギリまで車椅子に乗せて頂けました。
ここまでは想定内でしたが、長くなるので後編に続きます。
by alohapanda
| 2025-09-17 00:00
| 旅のノウハウ


